188体育

图片

大学紹介

University Introduction

ホーム > 大学紹介 > 学長メッセージ

学長メッセージ

浜松医科大学長
渡 邉 裕 司

 令和7年4月より国立大学法人浜松医科大学長を拝命いたしました。どうぞ宜しくお願い致します。私は浜松医科大学の内科研修医として医師のキャリアをスタートし、その後の海外留学を除いた全ての期間を本学で勤務してきました。医師として、研究者として、本学で学び、経験を積むことが出来たことに深く感謝しています。

 浜松医科大学は昨年、開学50周年を迎えました。本学の発展の基盤には、「優れた医療人を育成し、独創性のある研究成果を世界に発信し、地域医療の中核的役割を担う」という建学の理念があります。この理念は脈々と受け継がれており、今後も医療の高度化?多様化に対応した魅力ある大学づくりの指針となります。

 教育においては、「豊かな人間性と高い倫理観」の涵養を重視しつつ、プロフェッショナリズムやチーム医療の理解を深めるカリキュラム改革を一層推進し、他職種と連携しながら患者さんの意思を尊重した最善の医療を提供できる人材の育成を目指します。さらに、海外臨床実習や国際学術交流の充実を図り、語学力や異文化理解を深めるとともに、新たな価値を創造するアントレプレナーシップ(起業家精神)を持つ人材の育成にも取り組みます。

 研究においては、光医学の卓越性をさらに発展させるために設置した光医学総合研究所を中心に、アンメットメディカルニーズに応える病態解明や新たな診断?治療法の創出に向けた研究を一層推進して行きます。本学は国立大学の中で、早期探索的臨床試験にいち早く着手し、トランスレーショナルリサーチを実践してきました。この強みを活かし、さらなるトランスレーショナルリサーチの加速と浜松発の医療イノベーションを実現していきます。また、次世代の研究者育成にも注力し、最新の研究環境を整備して国際的な競争力をさらに発展させていきます。

 診療面では、附属病院機能の高度化を図り、高い専門性を有する医師や看護師、保健師、助産師を育成するとともに、総合診療医の育成を強化します。今年度新たに設置した地域診療教育システム開発センターを旗艦とし、静岡県の医師少数区域等で活躍する医師を養成するとともに、地域医療連携推進法人と協働し、県民の皆様により安心で質の高い医療を提供できるよう取り組みます。

 安定した大学運営には、持続可能な財務基盤が不可欠です。本学が地元企業を医学的に支援し、企業からは財政的支援を受けるネットワークを新たに構築し、地域貢献と財務基盤の強化の両立を図り、本学の持続可能な成長を目指します。

 また、今年度ダイバーシティ?社会貢献担当の副学長を新たに任命しています。多様性を尊重し、全職員のワークライフバランスの向上や、DXを活用した職場環境の改善に努め、すべての教職員が活躍できる環境を整備します。

 組織は「人」次第です。「人を育て、人を尊重し、人に活かされる」組織を構築し、これまで積み上げられてきた本学の実績を基盤に、さらなる飛躍を目指します。本学に対し引き続き温かいご支援とご理解を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

         令和7(2025)年 4月
学 長  渡 邉 裕 司
(WATANABE Hiroshi)